おしゃべりな人は営業に向いている?現場で分かった「話す力」より大切なこと

営業ノウハウ

おはようございます!

今日もよろしくお願いします。

今回は、「おしゃべりな人は営業職に向いているのか」というテーマで、私の経験と所感を交えながらお話しします。

皆さんの周りにも、「この人、本当によくしゃべるな」と感じる人がいるのではないでしょうか。

そんな人を見て、

「それだけ話せるなら、営業に向いているんじゃない?」

と言う人もいます。

しかし、結論から言えば、よくしゃべる人が必ずしも営業に向いているとは限りません。

今回は、私が実際に一緒に働いた「よくしゃべる先輩営業マン」の話を通して、その理由をお伝えします。

3年先輩の営業マン

私が現在の会社に入社したとき、3年先に入社していた営業マンがいました。

年齢は私より7歳下でしたが、初めて経験する業界だったこともあり、年齢に関係なく先輩として教えてもらうつもりでした。

当時、営業マンは私と彼の2人だけ。そのため、彼が私の教育係となり、しばらく一緒にルート営業を回ることになりました。

彼にとって、私が初めての後輩だったようです。いつも以上に張り切っている様子が伝わってきました。

ある日、私も彼と打ち解けようと思い、プライベートな話をしてみることにしました。

私が、

「この間の日曜日、家族でゆめタウンに行ったんですよ。それで……」

と話し始めたところ、彼はすぐに、

「えっ、俺も日曜日にゆめタウンへ行きましたよ!それで、子どもの服を買おうとしたら……」

と、私の話が終わる前に自分の話へ切り替えてしまいました。

私は少し驚いて言葉に詰まり、そのまま彼が会話の主導権を握る形になりました。

そのとき私は、

「この人は、相手の話を自分の話に置き換えてしまうタイプなのかもしれない」

と感じました。

相手の話を最後まで聞かず、いつの間にか自分の話を始めてしまう人は、皆さんの周りにもいるのではないでしょうか。

私は途中から自分の話をするのを諦め、聞き役に回りました。

彼は楽しそうに話し続けていましたが、私は入社して数日で、

「仕事について分からないことがあれば、所長にも確認するようにしよう」

と考えるようになりました。

おしゃべりだけでは営業はうまくいかない

その後、彼の営業スタイルを見ていると、会話以外の場面でもいくつか気になる点がありました。

たとえば、彼は自分の記憶力に自信を持っており、ほとんどメモを取りませんでした。

パソコンやメールもあまり得意ではなかったため、連絡には電話を多用していました。しかし、金額や納期などの重要な情報が記録に残らず、後になって「言った・言わない」のトラブルになることがありました。

ほかにも、次のようなことがありました。

  • 社内でクレーム対応の方針が決まる前に、不十分な情報のままお客様へ連絡してしまう
  • お客様の期待に応えようとして、その場で難しい依頼まで引き受けてしまう
  • 引き受けた後で、対応する社内の関係者が困ってしまう

もちろん、彼に悪気があったわけではありません。

行動力があり、お客様に喜んでもらいたいという気持ちもあったのだと思います。

しかし営業では、勢いだけで動くと、かえってお客様や社内の人に迷惑をかけてしまうことがあります。

話すことが得意でも、相手の要望を正しく聞き、必要な情報を確認し、記録に残し、関係者と調整できなければ、仕事としての営業は成り立ちません。

先輩営業マンのその後

その後、私は係長へ昇進しましたが、彼は思うように評価を上げることができず、最終的には退職する道を選びました。

彼が退職した後、あるお客様から彼の仕事ぶりについて、こんな言葉を聞きました。

「勢いはあったけど、勢いだけだったもんね」

厳しい言葉ですが、彼の営業スタイルを端的に表していると感じました。

一方で、彼には誰もが認める長所もありました。

人見知りをせず、初対面の相手にも自分から話しかけられることです。

これは営業において、間違いなく大きな武器になります。

ただし、話しかける力だけで営業ができるわけではありません。

相手の話を聞かず、自分の話ばかりしてしまえば、お客様にとっては「話しやすい営業マン」ではなく、「自分の話をしに来る営業マン」になってしまいます。

彼に必要だったのは、話す力をさらに伸ばすことではなく、その力を生かすための「聞く力」だったのだと思います。

営業には「話す力」より「聞く力」が必要

ここまで読んでいただければ、私が伝えたいことはお分かりいただけると思います。

営業に必要なのは、単に上手に話す力ではありません。

相手の言葉に耳を傾け、その背景まで理解しようとする「聞く力」です。

お客様が何に困っているのか。

何を不安に感じているのか。

本当は何を求めているのか。

それを知るためには、まず相手の話を最後まで聞かなければなりません。

「聞く力」は、相手を理解しようとする気持ちから生まれます。

そして、その姿勢こそが、営業マンにとって最も大切な「信頼」につながるのです。

では、「聞く力」を身につけるために、最初に何から取り組めばよいのでしょうか。

少し長くなりましたので、具体的な方法については次回お話しします。

次回も、ぜひ読んでください!

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